今月 印象に残った1冊

11月もすごいスピードで終わったような気がします。

明日から12月。わあ もう師走だ~と言っている間に

新年が来てしまいそうです。

1日1日を落ち着いて過ごすよう心掛けたいものです。

皆さんにとってはどんな1ヶ月でしたか?

今月、印象に残った一冊をご紹介します。

デボラ・インストールさんの『ロボット・イン・ザ・ハウス』です。

ベンと元妻であるエイミーに、女の子のボニーが誕生した。

イヤイヤ期のぽんこつロボット、タングは「妹」の世話をしようと

張り切ったり、「妹」にヤキモチを焼いたり。そして一家を脅かす

謎のロボットとは。面倒臭くも愛おしい、ロボットと人間たちとの

家族の物語。

ロボットでありながら学習能力を持ち、感情や思いやりを

学んでいく男の子のロボット、タング。彼なりに小さな妹、

ボニーをお世話したい、という気持ちがひしひしと伝わって

きます。でもハイハイするボニーのスピードに追いつくことが

できず、お掃除ロボットの上に乗って移動しようとして壊して

しまったり、なぜか呼び方が「ボニー」と言えず「ボンニー」

だったり。

この不器用さと一生懸命さがたまらなく可愛らしくてほほえ

ましいのです。

タングの所有権、動力源、謎のロボットに夫婦のよりが戻る

のかどうか…。

次から次へとやってくるトラブルをひとつずつ乗り越えて行く

たびに、彼らの絆が深まっていくのがわかります。

なかでも小さな妹、ボニーの存在がひときわ光ります。

一歳くらいの赤ちゃんは怖いもの知らず。

タングが困るかどうかなんて考えず、思った通りに振舞います。

だからこそ、彼女がタングに向けるまっすぐな行動と気持ち

には胸を打つのです。困っているタングを助けようとする

赤ちゃんにはほっこりします。

そして、本作を楽しませてくれる軽快でウィットの効いた文章は

優れた訳によるものだと思います。さらに、カバーイラストは

一目見たとたん、タングはこの姿以外にないな!と思うほどの

愛嬌のあるロボットとして描かれています。

カバーイラストは酒井駒子さん、訳は松原葉子さんが手がけて

おり、優秀な日本人スタッフにより、素晴らしく温かみのある、

抱きしめたくなる作品に仕上がったのではないでしょうか。

『ロボットインザ・ガーデン』の続編となる本作。

ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)

ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)

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1作目では、タングのわがままぶりというか、意志疎通の困難さ

加減に、主人公のベンと同じくうんざりとしてしまいましたが、

その反動なのか、今回のタングのかわいさがとても強く感じ

られます。憎さあまってかわいさ100倍!

あのわがまま坊主がねえ… としみじみするシーンも。

続編ともなるとややパワーが落ちるかと思いきや、前作から

さらに成長したタングと、よりいっそう互いの愛情を深め、

子育ての大変さを学び、人間として親として成長したベンの

姿に、胸が熱くなる、とってもハートフルな物語です。

今月のレビュー結果

今月イラストレビューした本

25冊

ブログをはじめてからイラストレビューした本累計

380冊

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