今週印象に残った一冊

相模湖イルミリオンという夜景を楽しんできました。

山の中はとても寒かったのですが、空気が澄んでいて

気持ちが良かったです。

みなさんはどんな1週間を過ごされましたか?

今週、印象に残った一冊をご紹介します。

柴崎 友香さんの『寝ても覚めても』です。

謎の男、麦と出会い、たちまち恋に落ちた朝子。

だが、彼は姿を消してしまう。三年後、東京へ移り住んだ朝子は、

麦とそっくりな男に出会う。似ているから好きになったのか?

好きになったから似ているように見えるのか?

そんな朝子の恋の行方は。

片付けられない。食器にカビを生やす。綺麗な服やアクセサリーが好き。写真を撮るのが好き。とびきり美人というわけではない。

…と、少々頼りなくて、どこでもいるような普通の女性、朝子の

二十代前半からの十年間を描いていく物語。

陰のある魅力的な男、麦と恋におちた朝子。ふらっと出かけては

何時間も帰ってこない。朝子を守るためには暴力も厭わない。

ちょっと危ない部分を持つ麦ですが、そこには目をつぶり、

周囲からの忠告も耳に入らない朝子は、まさに恋愛ど真ん中。

おとなしそうな朝子ですが、意外と情熱的な部分も見せます。

そんな二十代の恋愛も、麦が戻るあてのない旅に出たことで

終わりを告げます。そして三年後、東京へと移り住んだ朝子。

住む場所、仕事、友人。何もかもが変わった環境の中で、麦に

そっくりな男、亮平に出会います。性格はもちろん違うのですが

どう見ても麦にしか見えない彼に、どうしても惹かれてしまう朝子。

二人はやがて付き合い始めます。月日を重ね、二人の関係も

穏やかに深まっていった頃、テレビ画面の中に、役者として

活躍する麦の姿を見つける朝子。数年ぶりに、大阪時代の

友人と東京で会った時に、亮平が麦と似ている事を指摘されました。こうした中で朝子が選んだのは果たして…?

朝子という女性は、積極的に前面に出て行くタイプのようには

見えないのですが、そういうタイプがタチが悪い。

亮平と付き合う時にも、職場の女性が亮平の事を気に入ったと

しきりにアピールしていたのですが、それを差し置いて亮平と

交際するに至っています。

ここはどうして付き合ったのかが描かれていませんので、亮平が

一方的に朝子に惚れたのかもしれないし、朝子が猛アプローチを

かけて友人に抜け駆けして交際に至ったのかもしれません。

ここらへんを明らかにしないのが上手いなあと思います。

この時点で、少しもやっとしたものを感じますが、その後の

付き合い始めた二人の幸せそうな様子や、亮平の高感度の

高さ具合に、気にならなくなっていきます。

ラストに向けての展開はええっ!?となります。

なんだこの女は!?とびっくりします。

こんな事する女性だった??

と、思いきやそんな女性像をイメージさせる描写はしっかり

外されています。物語の中で流れる大阪弁も、柔らかくて

暖かい雰囲気を出していて、彼女の黒い部分を上手に覆って

いるようです。

朝子に共感するか、それとも反感を覚えるのか。

どちらの男を選ぶべきか、そして自分だったらどうするか?

読み終えた女性は、口々に自分の感想を語り始めてしまう。

そんな力を持った物語だと思います。

先週立てたこの1週間の目標は

●1日1記事を更新する

●イラストに色をつける

でした。無事に達成することができました!

次の一週間も、同じように更新することを自分の目標にします。

〈今週 読了した本〉

『論理パラドクス』

『未来の年表』

『医者が教える食事術』

『傘寿まりこ①~④』

『猫が教えてくれたこと』

『深夜食堂⑲』

『迷宮書架①②』

〈現在 読書中の本>

『黒魔術の手帖』

『うらおもて人生録』

〈今週購入した本〉

『傘寿まりこ①~④』

『猫が教えてくれたこと』

『なりたい』

『深夜食堂⑲』

『迷宮書架①②』

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