「心で考える」こと、できていますか?

『「自分らしさ」はいらない くらしと仕事、成功のレッスン』の

イラストブックレビューです。

 『暮しの手帖』の編集長を9年勤めた松浦弥太郎氏が

綴る、くらしと仕事を成功へ導くレッスン。


『暮らしの手帖』の編集長を9年勤めた後に、クックパッドへ

新入社員として就職した著者。

紙媒体からインターネットへと、全く異なる伝達ツールへ、

しかも一般の新入社員として、という行動力にまず驚きます。

それは心で考えた結果、とのこと。

心で考える、ってなんでしょう??

著者曰く、感受性と想像力と愛情。この3つがエンジンとなって心は

動くのだそうです。

仕事で言えば、相手のちょっとした変化や求めているものに

気がつき、相手がどんな状況に置かれているのかを考える。

そして、相手が喜ぶことは何なのかを考える。

そうして実行したことは、相手にも喜びや感動を与え、相手も

心で考えるようになるとのこと。

編集長時代にも読者のためになることを常に考えて誌面を

作っていたのですが、ある時気がついたのです。

自分の経験に頼っていること。売れる誌面づくりを考えはじめて

いること。

そこからは義務感が生じ、閉塞感が生まれます。

そして新しい発想が出てこなくなるのです。

その結果、それまでの自分をリセットし、ゼロの状態に

自分の身を置いたのです。

「自分らしい」って何でしょう。

性格?やってきた仕事?

そこを気にしていたら、その条件にハマる行動しかできなくなります。

自分らしさは、自分を縛るアイテムともなるのです。

著者はそうした自分らしさは不要だと主張します。

常に心で考えれば、そうした余計なものに縛られることなく

自由に、そして物事がうまくいくようになるのです。

仕事への取り組み方から、元生活雑誌編集長らしく、日々の暮らしの面まで

読者に押し付けるでもなく、淡々と自分の在り方について

綴っています。

エッセイ本でありながら自己啓発書の要素もあり、無意識の領域を

活用する要素あり、暮らし方のヒントあり、とひとつのジャンルでは

くくれない、ある意味お得な内容なのではないでしょうか。

情報過多により価値観の押し付けが起こりがちな現代で、

ふと立ち止まってゆっくりと考えるような、そんなきっかけを

もたらしてくれる本だと思います。

ぬこのBOOK ROOM

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